黒枸杞の主成分であるアントシアニンは紫外線から保護するために植物が
生成する抗酸化成分である。視覚機能の向上、肝機能の改善、メタボリック
シンドロームや血糖値上昇の抑制、抗ストレスや不眠、アンチエイジングな
ど美容への効果が確認されている。
特に視覚機能への効果は顕著で、視覚機能はロドプシンという物質が
分解さ れることで脳に視覚信号が伝達され、「見える」、いわゆる視
覚を得ることができる。黒枸杞に含まれるアントシアニンはブルー
ベリーの約20倍に及び、ロドプシンの再合成を促すため、眼精疲
労、老眼、近視や遠視のほか眼の疾患への有用性が認められ、中
医においても黒枸杞の研究が大きく注目されている。
黒枸杞はチベット医学書「四部医典」や「晶珠本草」に紹介さ
れており、内臓の冷えによる腰の痛み、目の疲れや老眼などへ
の効能が古くから知られている。
食用方法・飲み方:
大人は毎日10g~15g程度が適量で、長期摂取が効能を高める。
各自の状態により摂取量の増減をしても良い。
60度程度の湯に溶かして飲むのが一般的であり、5~6回撹拌すること
によりアルカリ水では青色、中性水では紫色に黒枸杞の有効成分が
浸出する。黒枸杞粥として食することも有効である。